ドラマが描く「リアル」な世界線
こんにちは!
今日は、ドラマの魅力について、書いていければいいなと思います。
前回の投稿でも少し書きましたが、ドラマにはドラマが得意とする世界があり、それは映画や他の映像作品が描き出すものとは異なっていると思っています。
ドラマは1作品で10話ほどの長い尺があります。その「長さ」こそがドラマの持ち味です。1時間×10数話で、約3ヶ月間。まるでその期間を、作品とともに時間を過ごし、駆け抜けたかのような感覚を与えてくれます。(だからこそ終了後のロスも深刻です・・・)
では、良いドラマはその「長さ」をどう活かしているのか?
ドラマが描く世界は、主に人間を中心とした世界です。
そんな人と人の関係性、やり取りや、それぞれの人の感情は言うまでもなく時とともに変化していきます。しかし、これらの変化は、現実では大胆なものばかりではないことは、私たちがよく知っています。これらの微妙だったり、かすかな変化を丁寧に描くことで、ドラマの作品は驚くほどリアルな世界へと変容します。
夫婦のすれ違い、互いに思い合う二人の揺れる想い、親子の関係性の変化など。私たちの人生にはゆっくりと移り変わるもので溢れています。
ドラマが持つ「長さ」をうまく使えば、この変化を丁寧かつ繊細に描き出すことができます。脚本に加えて、世界観を創り出す演出はドラマを支える土台であり、作品そのものです。
そして、その丁寧な描写は作品に「リアリティ」をもたらしてくれます。
この「リアリティ」こそ、ドラマにおいて最も重要な軸ではないか、と勝手ながら思っています。リアルな世界は、時に人の気持ちに寄り添い、時に人に何かを考えさせたり、時に幸せな気持ちをおすそ分けしてくれたりします。
ドラマの「リアリティ」を描くにあたり、脚本、演出などといった製作陣の丁寧な仕事、そして出演する役者さんの演技がとても重要になってきます。
次回は、そんなドラマの「リアリティ」を大好きな俳優、林遣都さんの演技から見てみたいと思います。